くみがみの世界

●くみがみとは

1×√2、つまりA判とかB判の普通の比率の画用紙を6枚用意し、それぞれ図のように切ります。切り取り線は、いずれも縦横に2等分した長方形の対角線に沿っています。

できたピースを2つ折りにしてうまく組み合わせると、立方体の角を落としたような(6つの正方形と8つの正三角形で囲まれた)立体ができます。ちなみにこれは、立方8面体(cuboctahedron)というのだそうです。(組み方

このように、一定の形の紙を組み合わせて幾何学的な立体を作るものを、(折り紙ならぬ)「組み紙」とよぶことにします。紙を組み合わせるといっても、子供の雑誌の付録のように、切り込みに差し込むような組み方ではなく、上の例のように立体的に組合わさるのがミソです。 立方8面体の組み紙の内部には、ひし形12面体の空間があります。逆に、組み紙はこの内部立体の面を適宜延長したものとも見なせます。

この組み紙は MMC の発表会のお土産にしました。その後、芦ケ原伸之氏が著書「パズルをつくる」(大月書店刊 1984年)で「ハマノズ・ペーパーキューブ」として紹介していただきました。なお、当博物館で紹介する一連の組み紙は1976年に考案したものです。


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