La rousette 8 フランス領のオオコウモリはフランスパンがお好き

檻の中のオオコウモリ ホテルの受付で、このあたりにはオオコウモリがいると聞いたので見たいと尋ねたら、女性従業員の1人を呼んでくれた。彼女は、後についてこいという身振りですたすた歩き始める。この人は英語の単語をいくつか知っているだけなので、何をしようとしているのか理解できないままホテルの敷地を出て疎林と畑の中の道を10分ほど歩くと、集落にたどりついた。彼女の家の隣に両親が住んでいて、彼らがオオコウモリを飼っていたのだ。申し訳ないけどいったんホテルの駐車場に置いた車までカメラを取りに戻ってから、もう一度見せてもらった。彼女もホテルまでついてきて、もう一度写真を撮りに行ってもいいかというと、どうやら家に帰るらしくバッグとタッパー(ランチのあまりでも入っているのだろうか)をオフィスに取りに戻ってから、再び案内してくれた。

 トンガオオコウモリだろうか。どういう事情で飼うことになったのか、全く英語が通じないのでわからなかったが、よく人になれていてフランスパンや焼いたソーセージや蒸した芋を金網越しにもらっては、ぱくぱく食べている。ソーセージはともかくフランスパンも蒸し芋も植物なわけだけど、いくらフランス領だといっても、フランスパンを翼で抱え込んでぱくぱく食べているオオコウモリはなんとなく変だ。(目次の画像をご覧ください)ちなみにペリットは全く出さない。

 せっかくだから何枚か写真を撮らせてもらってから再び受付に戻って、野生のオオコウモリが見たいのだと苦労して聞く。やっと理解できたらしい受付の女性は、隣のおみやげ屋の店員に聞きに行った。

 その間に男性の従業員がやってきて「ボンジュール。ジャポネ?」と話しかけてきて、日本人だとわかると日本語で「お客さんですか?」と話しかけてくる。この人はモルジブ出身だが、サホロの地中海クラブで働いていたことがあると言うことで、結構日本語が話せる。やっと会話が通じるようになったので、この人の言うことやちょうどやってきたおみやげ屋の店員さんのフランス語を日本語に通訳してくれたことを総合すると、12月ならホテルの敷地を飛ぶ姿が見られるけど、今はオオコウモリのシーズンではないとのこと。

 そのあと敷地内を散歩したら、パパイアの実に穴が空いていて、木の下には新しいペリットがいくつか落ちていた。オオコウモリファンでない人は気がつかないのだろうけど、きっとこの季節でも来ているに違いないと確信。

 しかし・・・多分日本語の表現力が不足していただけで悪気はないと思うし、全然気にしていないけど、ホテルの受付にいる我々に向かって「お客さんですか」という質問は、妙だと思う。まあどう考えてもコウモリウォッチングスタイルのわれわれは、世界的なリゾートホテルのチェーン、地中海クラブにはそぐわないけど。ちなみにディナーもコウモリウォッチングスタイルのままでかけた。
オオコウモリはよく慣れる

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