SL9彗星の木星面衝突と火星探査計画マッド討論会
 さて、FRACTAL2で触れたシューメイカー・レビー彗星が、木星面に衝突した事は、記憶に新しい。
 あれほど騒いでいたマスコミや関係機関のニュースも、衝突地点からイオウのスペクトルが発見されたという ニュースを最後に、ぷっつりと跡絶えてしまった。 しかし、その後の、観測史上最大と思われる、気温の高温現象など、 もしかしたら衝突の効果がじわじわと現れて来ているのではないじゃろうか。
さらに、火星には25年振りの着陸探査機・パスファインダーが着陸した。
ここで、太陽系の実体認識を深めるための討論を展開しようと思う。 討論には、お馴染みのくだらなクラブ・・・ もとい、正式名称・超越科学研究部の諸君に参加していただこう。

(オガタ) 先生、ひどいっっすよォ。自分の担当のクラブ名を忘れるとは!
(キッチュ) おお、すまんすまん。通り名はこっちのほうが有名だからな。
(美子) そんなことより、さっさと議論をしませんこと? ページも狭いようですし。
(桐子) あたしの知っているところでは、木星に落ちた彗星で、でっかい斑点ができたことくらいですけど。
(キッチュ) では、その斑点を検証してみようかのう。 オガタ君、写真のスキャナーを頼む。
(オガタ) は、画像を紙面に映します。
SL9 H核の衝突(左上はガニメデの反射光)

(一同) おおう!
(キッチュ) 今回の衝突では、彗星核は、木星大気の深部に達してしまい、衝突の影響は観測出来ない のではないかという意見もあったが、連日放送される画像では、そのような心配は要らなかったな。
(オガタ) これは、赤外線画像ですかね。 普通の波長では、落下点は黒くなっているはず。
(美子) 通常の波長で、拡大写真はないのですか?
(オガタ) あります。 じゃ、それも出します。
SL9 G核の衝突

(一同) おおおおぅ!
(桐子) なんか、目玉のようにみえますけど。
(キッチュ) この写真は興味深い。 まず、激突点が目玉のように見える事は、この部分がへこんでいるためであろう。 右側に広がる半月状の影は、この部分が「波紋」状になっていて、大気がうねっているためであろう。 これから衝突の様子が、次のように推察できる。
  1 爆発は、木星表面で起こった。
  2 爆発のエネルギーは、横方向へ伝幡した。
さらに、この写真から、うねりの波長を調べれば、木星大気の伝幡速度が計算出来、大気圧が算出できるはずである。
(美子) なるほど。あと、影のつき方から、木星大気の厚さも算出できますね。
(オガタ) しかし、木星って、ほとんどガスで出来た惑星じゃなかったんですか?
(キッチュ) そこが今回の疑問点なんじゃよ。 実は、この衝突光のスペクトルから、「イオウ」が検出されたのじゃ。 イオウは、地球では、地殻内部に存在するようなものじゃからな。
(桐子) って、まさか木星に「じめん」があるって事ですか?
(オガタ) なにをいっとる桐子君! 木星はガスの
(キッチュ) なにをいっとるオガタ君! 木星がガスの塊というのは、確認された事実ではないのじゃぞ! 木星がガスの塊というのは、軌道計算から求められた木星質量と、その大きさから算出された密度による推定なのじゃ。 さらに、その中心には、「金属水素」があるといわれているが、これもボイジャーが木星の各衛星の写真を撮影する前に 出された仮定にすぎない。 木星の衛星イオは、木星の潮汐力で、地殻にストレスが入り、火山活動が活発だという。  今回のSL9彗星も、木星の潮汐力で分解したのだという。 このような引力の条件下で、金属水素が存在できるのじゃろうか? ワシの試算によると、木星半径の見積もりが現在の80%程度ならば、地球型の構造でもなんらおかしくはない密度となるのじゃが。
(オガタ) 彗星核の落下時の連続写真もありますが。
木星面への落下の瞬間

(桐子) すげーキノコ雲!
(美子) 時間軸はどうなっているの?
(オガタ) いや、今の所わからなくて・・・
(キッチュ) この落下時の連続写真から、エネルギーはほぼ外部に開放されていることがわかるのう。 また、衝突後の木星面が、黒くなっているというのも不思議じゃな。 まるで、「火山灰」を巻き上げてしまった ようにもおもえるのう。
木星に地面があるかもしれないという意見は、たま出版・水島保男・「あなたの学んだ太陽系情報は間違っている!」 に詳しく出ているぞ。
(美子) たしかに、月の引力は、アポロの月面活動ビデオのLDなんかで試算してみると、地球の約60%と出てきましたし。
(オガタ)  バイキングが、最初に地球に送って来たカラー写真では、空は「」かったですよ。
(キッチュ) この写真について、ワシはパソコンの画像処理ソフトで色々検討してみた。 専門家の説明では、「アメリカの国旗の色を 変えずに、空の色を青から赤に変える事などできない」といわれているが、これは一般大衆を煙に捲く奇弁であることが判明 した。
画像処理で、色変換というものがあるが、これを使い、シアンあたりを中心に、色相環をストレッチすると、旗の色は正しい ままで、空の色をピンクに出来た。 逆もまたしかり。 発表されている画像を、空が青くなるように戻すと、地面も落ち着いた 色調になり、旗の色も自然になるのじゃ。これが、バイキング着陸直後にTV放送された色調である。
もっとも、翌日の新聞は真っ赤ッかな色調になっており、それが公式なカラーになっている訳じゃ。
 → 
NASA発表のバイキング火星画像
色修正後の同画像



 → 
NASA発表のパスファインダー火星画像
色修正後の同画像

(美子) たしかに自然な色調ですね。地面は赤いままですし。
(キッチュ) そしてこれが、火星の空の色とNASAの欺瞞を曝露した論文である!
パスファインダーにおける火星の空の色
(桐子) そうしたら、あたし達のしっている宇宙の情報って・・・
(キッチュ) 残念ながら、再検討が必要である。 今回の木星へのSL9衝突/パスファインダー計画が、そのきっかけになれば良いと思うのじゃが。
(オガタ) なるほど。世紀末までに、まだまだやるべき事は沢山あるわけですね。
(キッチュ) では、諸君の検討を祈る!
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つきなみCOMICS SL9彗星/火星計画
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