最新研究を公開しよう!
甲府AfterBBS主催のミニ4駆グランプリ・GAC後期戦で勝利を得るためにはどうすればよいのか。
そこでワシは、基本中の基本であるモーターの特性に着目した。 タミヤ等のモーターを購入すると、そのパッケージの
裏面に、適正負荷時の回転数やトルクが表示されている。 ワシは考えた。この情報から、さらに突っ込んだモーターの特性を考察
できないものかと。
そんなある日、幕張だかビッグサイトだかの展示会で、ワシはマブチモーターのデータブックを入手することができた。
ここには、ミニ4駆で使用されているFA-130形式モーターの基本的な特性が記載されている。 「この特性から、市販されている
各種モーターの特性が推定できないものじゃろうか?」
そう考えたワシは、例によって例のごとしのアバウトな推定と緻密な計算により、その特性を推定してみたので、
その情報をここに公開してみよう。
推定方法は単純で、データブックの既知のデータをグラフ化し、その例からモーター形式固有のパラメータを取り出し、
それを一般化して特性を推定した。
推定した項目は、無負荷時回転数、無負荷時電流である。 これから、トルク-回転数特性のグラフ化が可能なのである。
モーター | 無負荷時 回転数[rpm] | 無負荷時 電流[A] |
適正負荷時 回転数[rpm] | 適正負荷時 トルク[g・cm] | 適正負荷時 電流[A] |
トルクチューン | 15150 | 0.25 | 13600 |
14.5 | 1.2 |
レブチューン | 20900 | 0.23 | 17600 |
10 | 1.5 |
アトミックチューン | 18600 | 0.25 | 15700 |
10 | 1.3 |
マッハダッシュ | 23000 | 0.33 | 20800 |
15 | 1.9 |
ウルトラダッシュ | 25800 | 0.5 | 24000 |
20 | 4 |
さらに、このデータをグラフ化してみた。
グラフにある、"FA-130RA-2270" とか "FA-130RA-18100" とかは、この推定に使った基本的なモーターの特性じゃ。
諸君も、このデータ/グラフから、ミニ4駆の最適なセッティングを考察してみてはいかがかな?
現在ワシはこのデータに加え、シャシ台とサーキット走行のデータを加味したサーキット走行シミュレーションを
検討中である。その結果は、この'97夏のマッドサイエンス学会論文集である T.M.S.R. vol.21 に寄稿する予定である。
カツモクしてコミケを待て!
なお、これらのデータはあくまで「Dr.キッチュによる推定値」であり、タミヤ模型や
マブチモーターに問い合わせはしないように。
Dr.キッチュしるす
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つきなみCOMICS ミニ4駆モーター特性
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