神風・愛の劇場スレッド第36話(4/3付) 書いた人:佐々木英朗さん
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From: hidero@po.iijnet.or.jp
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Subject: Re: Kamikaze Kaito Jeanne #40 (12/18)
Date: 3 Apr 2000 17:58:32 +0900
Organization: Infonex Corporation
Lines: 391
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<20000403002503keitai@fa2.so-net.ne.jp>
<20000403003708keitai@fa2.so-net.ne.jp>

佐々木@横浜市在住です。

<20000403001903keitai@fa2.so-net.ne.jp>の記事において
keitai@fa2.so-net.ne.jpさんは書きました。

>> 石崎です。

こんにちわ。

>>  実は今回は長くなりすぎたので、フォロー記事、妄想小説(前編)(後編)の
>> 三分割となっております(自爆)。

感染。(笑)# 今回は何とか1本にしてみました。

>>  ジャンヌ世界を汚されたくない人は読まないで下さい。

って事でよろしく。

>>  そう言えば藤森氏が戻って来た時に驚かす野望があったんでした(笑)。

ぢつわ書けないが読んではいて向こうで呆れているという可能性も。^^;;;

>>  Para師はそう言えば復活しないのでしょうか。

みえませんね。爆パターンに親近感があるのですが。^^;

>>  そう言えばこのスレッド、既に3ヶ月続いている気が…。

1クール…と言いたいところですが話数では3クールになりますね。(笑)

>>  ところでこの妄想小説を同人誌化して欲しいという要望が複数寄せられていま
>> すが(汗)。

誰か挿絵を付けてくれるんでしょうか。(爆)
# それともコレを元にしたコミックとか。^^;

>>  チェリーは10歳位であろうと思っていました。オフィシャルな年齢設定は判
>> 明していません(多分無い)。
>>  間を取って11歳にしましょう。いずれにせよ、色々と微妙な年頃ですね。

了解です。妄想的に微妙な年齢。(墓穴)

>> 設定は本編に無い…と思ったら、自分でアイコラに詳しい委員長を出していたん
>> でしたっけ。

ええ。ネットアングラ全般に詳しい委員長という具合に拡大解釈してます。^^;

>> 委員長…というのがありましたので、キャラの性格的には正しいのかも。

どっちかというと作劇の都合ですが。^^;;;;;;;;

>>  弥白の別邸のエレベーターの仕掛け、どこかで見たような気が…? 元ネタあ
>> るのでしょうか?

在ると思うのですが色々混ざっているので自分でも特定できません。(笑)
敏感な重量計は「ミッション・インポッシブル」(映画)のイメージですが。
それと消去ワームは「2010」から。

>>  これくらいアニメ本編の怪盗シーンも詳細に描写されていれば…。

まぁ何といいますか、妄想記事自体がアニメ本編への
こんなのも見たかったなぁという思想的背景をもっているので。(オオゲサ)

>> #ちなみに本編の仕掛けではクリスタルスパイダーがシンプルだけど一番好き。

成程。あれはストーリーとの絡みも良かったですね。
# けっしてジャンヌの姿がエエという意味ではなく。(爆)

>>  偽物作戦は怪盗もののお約束ですね。

様子を伺っているジャンヌとシンドバッドのシーンを書きたかったので
あの構成になっているのですが、本当はこのシーンを省くと
どっちの秋田刑事が本物か判りにくくなって良かったのだと後で反省。

>>  稚空の前でパスワード入力を行っていた弥白…。それを覚えている稚空も稚空。

ぢつわコレには語っていないウラが。
稚空が忘れようもない恥ずかしいフレーズという設定なんです。
具体的にはなんでもいいんですけど、「好き好き稚空さま」とか。^^;

>>  神経ガスって…使って良いんですか(笑)?

普通なら使わないでしょう。都ちゃん、今ちょっと普通ではないという事で。

>>  ところでフィンを再びまろんに捕らえさせるとは思いませんでした(笑)。
>>  取りあえず変身はフィン無しでオッケーなので、何か意味があるのではと思い
>> ます。
>>  だから、逃がそうと思えば簡単に逃がせるけど、敢えてそのままにしておきま
>> した(笑)。

え〜と、大した意味はありません。^^;;;;;
佐々木的にはフィンは暗躍してる様でいて実は毎日まろんちゃん家で
寝泊まりすると思っているので。(来客時以外)^^;
変身の時にまろんちゃんがフィンを呼ぶのは完全に気分の問題ですね。
「魔法」とかがある「様式」を厳格に守るのと同じようなものです。
だから気絶してても縛り上げて(笑)あってもそこにフィンが居れば
まろんちゃんは満足と。^^;

>>  ひょっとして、悪魔キャンディーをアキコに使っているのでしょうか?

いいえ。ミストはどう言うわけかアキコには
見た通り(書いた通り)の事しかしません。
マジで気に入っています。おもちゃですが。(爆)

>> ★神風・愛の劇場第35話(前編)

尺の都合で行間に押し込めちゃった部分を丁寧に描写して頂きました。
珍しくちゃんとした合作になったという印象です。^^;;;;
その上でパッキャラマオ先生のエッチな行動(爆)の真意まで
含めて擦り合わせも完璧っす。
それぞれの事情の中でちょっとずつすれ違ったりするトコやら
各人の動き(感情も含めて)の描写もリアル。
独りで昼飯食べるはめになる都ちゃんの様子が目に浮かびます。
後編ではもっと練られていて唸っちゃいますね。
過去の事件を鑑みて都ちゃんがジャンヌのターゲットに薄々感付くのは
考えてませんでした。流石に都ちゃんイチオシの石崎さんならでは。
更にサッパリ活躍しなくてもちゃんと事件現場に
委員長が来てたりとか芸が細かいです。^^;

ところでOA教室って、何か企んでますね?(笑)

そして白眉はやっぱり「お着替え」ですね。
男のロマンですわ、着替えさせるってのは。(核爆)
ちゃんと自分に言い訳してる稚空とアクセスも笑えます。
でもこれはやっぱり殴られて当然でしたね。
もっとも一番オイシイ記憶が飛んでしまった様で。^^;

>> ●桃栗町郊外:瀬川ツグミの家

ううう。放って置いてごめんねツグミさん。
そのうちに埋め合わせは必ず。^^;

>> ●枇杷町 山茶花邸本館 弥白の部屋

く〜っ。クヤシイ。弥白嬢に挑戦されてしまった。(笑)
でもそれだけでなく、バックナンバーを見て時の流れを感じてしまう辺りも
ちょっと悲しい感じがしてツボに来ます。

>> ●名古屋病院 特別病室

お〜、そう来ますか。(笑)
確かにあの不健康そうな三枝氏があの事件の後寝込まないはずはないですね。

>>  前々から考えていた三枝先生の設定を出してみました。
>>  佐々木さんの設定に支障があったでしょうか(汗)。

全然オッケーです。試案とは多少違いますが別に困りません。
# そもそも三枝氏を出すきっかけに悩んでいたくらいで。^^;;;;;

# 本編っす。前(々)回に精根使い果たしたので短いです。(笑)

★神風・愛の劇場 第36話

●いつもの朝

朝のひととき。ベッドでまどろんでいるまろんちゃん。
もうそろそろ起きないと、また稚空や都ちゃんにせかされてしまいます。
でも、判っていても中々起きる気にはなりません。
片手は隣りに寝かされているフィンの羽根をつかんでいます。
逃げないように。
フィンはとっくに起きていて背中ごしにまだ夢見心地でいる
まろんちゃんの様子を伺っているのでした。

「ねぇ、いいかげん手を放してくれないかしら?」
「…嫌よ、…放したら逃げちゃうでしょ」
「心配しなくても、まろんを葬り去るまでは
 私はどこにも行かないわ」
「嬉しいわ。朝から一生の愛を誓ってくれるなんて」
「まろん、あんた耳垢でも溜まってるんじゃない?」

ごちっ。

軽い運動で血行が良くなったので、まろんちゃんはすっかり目が覚めました。
そそくさと仕度をしてトーストを食べていると玄関で呼び鈴が鳴りました。
何度か鳴った後で今度はドアを叩いている音がします。そして声も。

「まろ〜ん、行くぞ、早くしろよ」

稚空の声を聞いて途端にムっとなってしまいます。
それでも遅刻はまずいので出かけることに。
出がけに覗くとフィンはぐっすり寝ていました。

「ま、いっか」

ほんの一瞬ガムテープに目をやったまろんちゃんですが、
フィンはそのまま寝かせておく事にしました。
玄関に出てみると稚空だけです。

「都は?」
「朝練じゃねぇの?」
「あれ、火曜だっけ?」
「いや、水曜日」
「おかしいなぁ、水曜は無いはずだけど」
「大体まろん、朝練の時間に間にあったことあるのか?」
「失礼ね。変態にそんなこと言われたくない」
「おい、変態ってどういう意味だよ」
「言葉どおりの意味よ、人が気を失ってるのに付け込んで」
「何だって?俺が何を…」

まろんちゃんの目が怒りに燃えているのに気付いた稚空。
心当たりはありませんが、この件には深入りしない方が良さそうと
判断して食い下がるのは止めました。でも相変わらず睨まれています。
ちょうどその時。ガチャと音がして向かいのドアが開きました。
稚空にとっては救いの女神だったかもしれません。

「お、都、居たのか」
「何よ、その言い方」
「いや、今日は出てこないからてっきり先に行ったのかと」
「私だってたまには寝坊ぐらいするわよ」

色々な事を考えていて結局ロクに寝付かれず、実は早々と起きていたのですが
稚空と二人っきりになるのを何となく避けたかったのです。
だからまろんちゃんが出てくるのを待っていたのでした。
三人で1階に降りると委員長が待っていました。

「お早うございます日下部さん」
「お早う」
「相変わらず、俺達は居ない事になってるか」
「まったく朝っぱらから露骨な差別よね」
「そんな事はありませんよ。お早うございます皆さん」
「その他大勢っと」
「やだやだ」
「まぁまぁ、そう言わずに早く行こ…」

そこまで言いかけて委員長をじっと見詰めているまろんちゃん。
その視線に気付いてどぎまぎする委員長。

「あ、あの日下部さん、何か」

思わず服装のチェックをしてしまう委員長。
大丈夫、変な所はありません。自分に言い聞かせたその時。

「あっ!」
「もう、何よ?いきなり」
「忘れてた」
「忘れ物かよ、先行くぜ」
「違うの。こっちの話。行きましょ」

歩きだす四人。まろんちゃんは委員長と並んでちょっと前を行きます。
結果、後ろから稚空と都ちゃんが着いていくかたちに。

「大会近いんだって?」
「うん」
「応援いくぜ」
「まろんも出るしね」
「バカ、都しか出なくても俺は行くさ。友達だろ」
「ありがと」

嫌な言い方をしてしまったと都ちゃんは後悔しましたが後の祭り。
会話が途切れていたたまれない雰囲気ですが自分の所為だからと
我慢する事にします。一方の稚空もまた、何と言って会話を再開するか
悩んでいましたが、こんな時にかぎってロクな軽口が出ません。
それに都ちゃんの悩み事は自分の事のはず……
そのころ、もう一方の二人組は。

「この前はありがとね。イカロスの、
 犬の病院紹介してくれたんだって?」
「ええ。丁度知ってる所がありましたので」
「それでね、ツグミさんがお見舞いに行くから
 病院の住所教えてって。あの日は委員長に
 連れられて行ったからよく判らないらしいの」
「教えるのは構いませんけど、僕が案内したほうがいいんじゃ」

委員長が何を気遣っているのか判っていました。それは当然抱く心配でしょう。

「あのね、大丈夫なんだって」
「一人で、って事ですか?」
「そうなの。な〜んか頭の中の地図にそって歩くらしいの」
「でも初めてっていうか二度目ですけど
 そんなトコでも大丈夫なんでしょうか」
「ご町内なら平気だって」
「ちょっと離れてますけど」
「う〜ん、駄目なら救けてって言うと思うの。
 で、その時でいいんじゃないかなぁ」
「はぁ、なるほど」

救けてと自分から言えない事もあるんじゃないかと言いかけましたが
自分よりは仲が良いであろうまろんちゃんが言うのですから
それ以上は、くどくど言わないことにしました。

「それで、場所どこ?」
「えと、桃栗中央通りを行ってですね」

説明を聞いていたまろんちゃん。メモを取っていた手を止めます。

「あのね委員長」
「はい?」
「後でツグミさんに直接教えて貰えないかな。
 ちょっとフクザツで正確に伝える自信が」
「成程」
「あははは」
「ははは」

こっちはこっちで乾いた風が吹いていました。

●その頃のツグミ

明け方まで起きていた反動で朝食後に眠気が襲ってきたので爆睡中。

●桃栗学園

1時限目と2時限目の間の休み時間。
まろんちゃんは委員長を連れて学園事務室の前にある
公衆電話の所に来ました。

「何で稚空がついてくるのよ」
「何でお前ら二人でつるんでんだよ」
「別に関係ないでしょ」
「それは」
「別に大した事じゃないんですよ名古屋くん」

本当は大した事じゃないのが残念な委員長でした。

「とにかく邪魔しないでね」
「俺がいつお前の邪魔をしたよ。昨夜だって…」

ゴキっ。
まろんちゃんの肘鉄がみぞおちに命中し稚空は静かになりました。

「昨夜って何です?」
「ううん、何でもないの。いいから気にしないで。
 えっと、電話電話〜と」

カードを差し込んで番号を押します。小さな画面に呼出し中との表示が。

「どうしました?」
「変だなぁ、居ないのかな」

10回くらい呼出し音を聞いてから受話器を置くまろんちゃん。

「この時間だと家に居るはずなんでしょうか」
「うん。そのはずだけど」
「学校とか行ってないんでしょうか。ほら、その」
「盲学校とか?」
「ええ、まぁ」
「そう言えば聞いたことないなぁ。
 どんなとこか知ってる…訳ないか」
「カリキュラムは僕達と同じ様なものらしいです」
「え、そうなの?」
「教材が違うくらいだとか、点字になってて」
「へぇ、詳しいんだ」
「いや、そんな事は無いですけど。
 おじいちゃんから聞いたことがあるんです。
 設立のお手伝いをしたことがあるとかで」
「そうなんだ。素敵なお爺様よね」
「ありがとうございます」

祖父の事を讃められると自分のことの様に嬉しい委員長でした。
そんな事を話していると予鈴が鳴りだしました。

「戻ろう、委員長」
「でも名古屋くんが寝てますけど」
「いいよ、放って置いて」

こうして稚空は2時限目を遅刻したのでした。

●その頃のツグミ

夢の中で電話が鳴っていると思っていると、だんだん目が覚めて
本当に電話が鳴っているのだと気付きました。慌てて起きだしてリビングに。
ですが、受話器を取ろうとした途端に切れてしまいました。

「誰かしら、せっかちさん」

でもすぐにピンと来ました。笑みがこぼれます。
置き時計の頭をぽんと叩いて時間を確かめます。
電子音声が10時少し前だと教えてくれました。

「休み時間だったのね。次はまた1時間後か」

今度こそと思ったツグミは、そのまま電話の前に坐っている事にしました。

●その頃のフィン

昏睡中。

●その頃のミスト

アキコと一緒に空で日向ぼっこ中。


(つづく〜)

# うって変わって話が進んでない。^^;;;;;

では、また。

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■■■■■■ 佐々木 英朗 ■■■■■■■
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