神風・愛の劇場スレッド 第171話『眠った翼』(その16)(10/05付) 書いた人:佐々木英朗さん
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From: 佐々木 英朗 <hidero@po.iijnet.or.jp>
Newsgroups: japan.anime.pretty,fj.rec.animation
Subject: Re: Kamikaze Kaito Jeanne #40 (12/18)
Date: Sun, 5 Oct 2003 18:14:08 +0900
Organization: Public NNTP Service, http://news.yamada.gr.jp/public.html
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<b3a25s$672$1@news01cf.so-net.ne.jp>
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<b4eoe8$rfr$1@news01cf.so-net.ne.jp>
<bci8j2$una$5@zzr.yamada.gr.jp>

佐々木@横浜市在住です。

# 本スレッドは「神風怪盗ジャンヌ」のアニメ版第40話から
# 着想を得て書き連ねられているヨタ話です。
# そういう2次創作物が嫌いじゃ無い方のみ、以下をどうぞ。

# 第171話(その1)<bci90c$una$6@zzr.yamada.gr.jp>、
# 第171話(その2)<bd4i2h$nqo$2@zzr.yamada.gr.jp>、
# 第171話(その3)<bdngph$252$1@zzr.yamada.gr.jp>、
# 第171話(その4)<be8nqr$tci$2@zzr.yamada.gr.jp>、
# 第171話(その5)<berk9t$2dq$2@zzr.yamada.gr.jp>、
# 第171話(その6)<bg0898$4ie$1@zzr.yamada.gr.jp>、
# 第171話(その7)<bglrv9$30b$2@zzr.yamada.gr.jp>、
# 第171話(その8)<bhjf32$c19$1@zzr.yamada.gr.jp>、
# 第171話(その9)<bhjfe7$c19$2@zzr.yamada.gr.jp>、
# 第171話(その10)<bi9v1o$ks5$3@zzr.yamada.gr.jp>、
# 第171話(その11)<bisgrl$1sv$1@zzr.yamada.gr.jp>、
# 第171話(その12)<bjfl04$ls8$1@zzr.yamada.gr.jp>、
# 第171話(その13)<bk3sdk$doh$1@zzr.yamada.gr.jp>、
# 第171話(その14)<bkoth6$fgk$3@zzr.yamada.gr.jp>、
# 第171話(その15)<blomn5$p29$9@zzr.yamada.gr.jp>の続きです。



★神風・愛の劇場 第171話『眠った翼』(その16)

●魔界某所・昔日

竜族の中でも名門と呼べる幾つかの部族の中の一つ。その部族長の館の中を早朝で
あるにも関わらず、うろうろと歩き回っている者がおりました。前日の深夜から彼は
館の奥まった場所にある特別な部屋の前と、その部屋へと通じる前室、そして更に
居室へと通じる廊下の辺りを何度も何度も飽きずに往復していたのです。
奥の部屋には彼の妻がずっと篭っていましたが、こちらは滅多に外には出ない事を
除けば普通に寝起きしており、その日も特に早いという事も無い時間に目覚めて
います。そしてどうやら一晩中起きていたらしい夫の姿を見て少し呆れた様に溜息を
ついたりしたのです。妻が朝食を済ませ、侍女が後片付けを済ませて退出した途端に
居間で大人しく座っていた夫がいそいそと現れて、また彷徨き始めました。

「あなた」
「んっ!どうした、何か感じたのか!」
「違います。どうか落ち着いて下さいませんか?」
「何を言うか。一族の大事に落ち着ける理由が無い」
「一族の大事なればこそ、族長たるあなたがそわそわしていては示しがつきません」
「大丈夫だ。誰も見てはおらん」
「皆、見ていますとも。侍女達も笑っておりますよ」
「笑わせておけば良いでは無いか」
「良くはありません」
「良いのだっ!そなたこそ何を落ち着き払っておるのだ、大望の男子ぞ?」
「そんな事は生まれてみるまで判りませんわ」
「判る。これを見よ」

彼=族長は部屋の真ん中に置かれた寝台の、更に真ん中に置かれた彼の頭程の
大きさのやや縦長の球体をそっと撫でさすりながら興奮を押さえ切れないといった
感じで喋り続けます。

「これほどの大きさの卵が女の子であるものかよ。男子だ。一族を率いる子だ」
「はいはい」

族長の妻は産み落として以来、もう数え切れない程に聞かされた彼の説明を適当に
聞き流し、それでも自身期待しない訳にはいかない大望の男子を夢見て優しげな
視線を自分達の子を包む殻へと向けました。表面に薄く浮かんだ蒼い斑点、それは
間もなく時が満ちて愛しい子供が姿を現す前触れです。彼女の母親としての本能が、
それは今日の昼過ぎの事だろうと告げていました。もっとも夫の方は全く妻の
言う事を信じず、こうして半日以上前から今か今かと見詰め続けているのでした。



昼下がり。館を訪れた者がありました。この一大事に何だ?と族長は憤慨しましたが、
それが魔王からの使者とあっては下の者に相手を任せる訳には行きません。表の間に
通した使者の言葉もうわの空でしたが、それでも辛うじて族長たる者の体面は
保ったであろうと安堵しかけた矢先、館の奥から短い悲鳴が漏れ聞こえたのです。
咄嗟に席を立った族長でしたが、自分の立場を忘れてはいません。

「すまぬが」
「私にも聞こえました。何事かあった様でございますな。どうぞ」
「感謝する」

挨拶もそこそこに使者の前から退いた族長は声のした方、館の奥にある大切な部屋へと
飛び込んで行きました。そこには既に侍女が二人と、族長に永く仕えている年老いた
意見役が駆け付けていました。妻は部屋の隅に置かれた長椅子に横たえられ、侍女の
介抱を受けていました。その顔色はとても悪く、またとても衰弱してしまっている様子
でとても話が出来る状態ではありません。妻の事を侍女に任せ、彼は彼の伯父でもある
意見役の傍へ向かいました。寝台の脇に立ちつくしている彼もまた遠目にも蒼白な
顔色である事がはっきり判ります。族長は膨れあがる不安を何とか押さえ込み、彼の
隣りに立ちました。そして、見下ろした先にあったものを見るや呻く様に呟きます。

「何という事か…」

そこには大小幾つかに割れた卵の破片と、その中に寄り添う様にしてもじもじと
動いている小さな二人の赤子がおりました。足首近くにある棘の独特の曲がり方は
紛れもなく女子の特徴。大きな卵の中は男子では無く双子の女子だったのです。

「……伯父上」
「…何も言うな。儂に任せておけ」
「…いや、不憫な我が子の為に唯一してやれる事ゆえ」
「そうか」

意見役はそれ以上何も言わず、族長だけを残して寝台の傍を離れました。
そして侍女を促して族長の妻を部屋の外へと連れ出して行きました。
しんと静まり返った部屋できゅうきゅうと泣く小さな声だけが聞こえています。
どのくらいの時間そうして居たのでしょうか。或いはほんの短い時間だったのかも
知れません。やがて彼が意を決して二人の我が子へ手を伸ばした、その時でした。

「お待ちくださいっ!」

意見役の切羽詰まった声が背後から聞こえ、伸ばしかけた手を思わず引いてしまう
族長。何事かと憤然と振り返った先に見たのは意外な姿でした。

「魔王様…」
「やぁ。確か今日、君の子が生まれるのでは無かったかと思い出してね」
「それは…」

あまりに突然の事に跪く事も忘れ、族長は魔王の顔をじっと見返していました。
その日の魔王は人族の者が好んで着ている円形の止め具で身ごろを合わせた上衣に、
これも人族由来と思しき足の太さにぴったり合わせた細身の服を履いています。
魔王様の服装の趣味は判らぬ、等と考えていて肝心な事を忘れていた族長。
そして魔王の背後で跪いている意見役を目に留め、遅ればせながら迂闊な自分に
気付きます。慌てて膝を折ると、型通りの挨拶を述べ始めます。

「魔王様におかれまし」
「挨拶はいい。公式な訪問でも無いからね」
「はっ」
「で、生まれたのかな。それとも早く来過ぎたかい?」
「いえ、それは。ですが御出になるとは」
「ん?おかしいな、予め顔を出すと伝えて無かったか?」

族長はやや混乱した頭で考えました。そう言えば先ほど現れた使者は魔王の行幸が
どうとか…あれは今日の事であったのか。そんな事を考えている間に魔王は彼の
脇に立ち、寝台を興味深げに覗き込んでいました。

「ふ〜ん。小さいね。双子だからか。色違いって事は、どちらがどちらなのだろう。
赤い方が男?女?」

双子という単語が族長を一息に現実へと立ち返らせました。そして跪いたままで
身体を魔王の方へと向け、低い静かな声で奏上します。

「畏れながら魔王様」
「何だい?」
「ここでは何もご覧にならなかった事にして頂きたく」
「何もとは、この子らの事を言っているのかな」
「子などおりません」
「それは困ったね。私には竜の子が見えるのだが…」

そう軽く受け流しつつ、魔王は族長が何を言わんとしているのかを考えてみます。
心当たりはすぐに思い浮かびました。

「ふむ。禁忌の子か」
「…」
「双子がそんなに嫌かい?」
「魂を半分しか持たぬ子らです」
「う〜ん…」

困った様に唸りながら、その実少しも困った様には見えない笑顔で魔王は竜の双子を
ひょいと摘み上げて両手にそれぞれ抱きました。突然抱き上げられて驚いたのか、
その拍子に目を見開いた二人の子は夫々違った反応を見せました。白い身体の片方は
じっと魔王を見詰め、もう片方の赤い身体の子はぎゅっぎゅっと警戒の声を上げたの
です。その様子をじっと見詰めていた魔王。族長達が気付く事はありませんでしたが、
その時の魔王の顔には何やらとても嬉しそうな笑みが浮かんでいたのです。
やがて魔王は満足した様に二度小さく頷きました。

「エリスロクラタ…アニケトゥス」

魔王の呟きを耳にして、族長は思わず聞き返してしまいます。

「魔王様?」
「“不敗の赤き瞳”が我らを導かん」
「は?」
「名をやろう」

魔王はやおら啼き続ける片方の子を手のひらに乗せて族長の顔の前に差し出しました。

「アニケトゥス…語感が今一つだな。通り名はアン、としよう」

それからもう一方の子をしっかりと抱き直して告げます。

「そして、エリス。この子は私が貰い受ける」
「お待ち下さいっ!魔王様!」
「この子らはもう双子では無い。最初からお前の子はアンのみ」
「……………」
「不服かな?」
「…いいえ。御意のままに」
「結構。今宵は祝いの席でも開くが良かろう」

魔王はそれだけ言うと竜の子を一人抱えてさっさと帰って行ってしまいました。
残された族長と意見役は困惑の表情で互いを見詰めます。

「困った事に相成った」
「じゃが、魔王様のお申出なれば違える訳には行くまい」
「ふむ…」
「ましてや、魔王様直々に名を授かってしまった以上、一族上げて祝わねば」
「そうだな…」

族長は静かに寝息を立てる我が子を複雑な表情で見詰めました。それから彼は妻と
侍女二人を呼び、きつく口止めをした上で大望の“一人娘”の誕生を一族に知らせた
のでした。そしてその夜、竜族の集落と魔王の宮殿の二ヶ所で行われた盛大な宴が、
同じ誕生を祝う物だったと知っている者は極く纔かでした。

●桃栗町の外れ

途中で二階から下りてきたエリスが、急に黙り込んだノインを訝しげに見詰めながら
横を通り過ぎてキッチンに姿を消した事以外は誰も身動きひとつしなかったリビング。
そこで昔語りを終えたノイン。話がそれで終りである事を確かめる様に、しばらくは
皆の沈黙が続きます。やがてぽつりとミカサが呟きました。

「双子だったのですか」
「ええ。もっとも竜族では“分かつ身”とか言いますが」
「魔王様がエリスを特別扱いなさるのは、まさかご自身の子として愛しておられる
からですか?」
「それは違うと思います。ただ何かを期待しておられる様な気はしますが」
「ノイン様もそれが何なのかはご存知無い?」
「ええ」
「あの…」

ミナが聞いても良いものかといった感じで遠慮がちに声を発します。

「何でしょう」
「あんまり似てませんね、双子というのは似ているものだと聞いていたのですが」
「ああ、それはそうです。今の姿は仮のもの。人の形をとる能力は種としての力です
が、その姿自体は血に刻まれたものでは無く後天的学習の成果です」
「学習?」
「そうです。つまり人の姿となる事が出来る様になる年頃の時、傍に誰が居たのか」

やや間を置いて、レイが納得したという様に言います。

「一緒に育たなかったから似ていない、という事ですね」
「ええ。アンは彼女の母親に似ているらしいです。エリスが誰に似たのかは…」

ノインは意味ありげにニヤっと笑いましたが、結局その先を口にはしませんでした。

「ノイン様」
「何か」
「何故、この話がここだけの話なのですか?どうもトールン殿とエリスの様子を
見るとトールン殿も知っている事である様に思えます」
「その通り。竜族の間では、少なくとも竜族の上流階級では公知の秘密って奴ですね」
「公知でも秘密は秘密、だから内証話ですか」
「それもありますが、皆の安全の為でもあります」
「は?」
「この話、絶対他では話さない様に。そして死んでも私から聞いた事は言わないで
下さいね」
「何故ですか?」
「バレたら私がエリスに殺されます」

ノインの物騒な言葉とゆるんだ表情のどちらが真実なのか、それはミカサには
もちろんの事、レイにもミナにも判るはずはありませんでした。



ミカサの予想通り、その後に訪れた時間は単なる晩餐以外の何物でもありません
でした。そしてレイとミナ、もちろんミカサですら知らない料理が食卓に並んで
います。それは魔界の宮廷料理とも言える物で、魔界の住人ですら滅多に目にする
様な物ではありません。そしてもう一点、ささやかながら特筆すべき事がありました。

「…この料理は誰の味付けですか?」

ノインの問いに応えたのはアン。

「エリスです。ノイン様、それが何か」
「いえ。少し味が濃過ぎる気が」
「そうでしょうか」

と言ったのはミカサ。彼は目の前の料理を少し口に運んでから自分の感覚を確かめる
様にじっくり味わい、そして再びその結論を口にします。

「特にそんな気はしませんが。むしろ薄味で素材の味が良く出ているかと」

レイとミナは何も言わず、まるで誰かに取られまいとするかの様に次々と料理を
口に放り込んでいます。そして全も。

「美味しいでぃす」
「そうですか…」

ノインはちらっと味付けを担当したとされるエリスに目を向けます。エリスはその彼の
視線の先で“べ〜っ”と舌を出していました。それから声には出さず口だけを動かして
ノインにこう答えました。

“死ね。お喋り”

ノインが塩砂糖胡椒その他調味料百倍増し料理から解放されるのは翌々日の事でした。

●オルレアン

夕食時になってから、まろんの部屋に集合した稚空達。もっとも実際にその晩の
食事の用意をしたのは稚空、そしてアクセスでした。まろん曰く。

「ザボリの罰」
「さぼってねぇよ!」
「セルシアに聞いたもん。何にもしないで突っ立ってたって」
「仕方ないだろ、まろんに近づこうとすると何処からか色々飛んで来るんだよ」
「色々って何よ」
「色々は色々だ。木の破片みたいな奴とか」
「何処かからって何処?敵はあの娘の他に居なかったんでしょ?」

食事が始まってからも続いたまろんの詰問に、助け船を出したのはトキでした。

「彼女ですよ。まろんさん」
「え?彼女?」
「今日戦った相手です」
「でも、その間ずっとトキと戦ってたんだよね?」
「ええ。ですが稚空さんがまろんさんに近づこうとすると的確に牽制していました。
まるで…」
「まるで?」

まろんと稚空、遅れてアクセス。そしてスプーンを口にくわえたままのセルシアが
じっと見詰める中でトキは随分と考え込んでから言いました。

「まるで彼女は自分の背後が見えている様です」

きょとんとしているまろんと稚空、それに対してアクセスとセルシアは目を見開いて
互いの顔とトキの顔を交互に見比べていました。やがてアクセスが確かめる様に問い
ました。

「それってまさか」
「多分、彼女は竜族です」
「りゅーぞくって何?」

まろんと、そして無言で問いかける稚空の視線に答えるトキ。

「正統悪魔族と並ぶ、やっかいな相手です」
「やわらかい相手?」
「でも、それにしちゃあっさりしてないか?」
「理由は判りません。しかし何らかの理由で今日の彼女は全力を出していない。
そして次もそうだとは限らない」
「そうか…」

二人が真面目な顔をしている脇では既に話に飽きたセルシアがテーブルの上で
スプーンを彷徨わせて次に何を食べるか悩んでいて、それに気付いたアクセスは目を
付けた料理をこっそり引き寄せていて、そしてまろんはまだ“やわらかいのに”などと
呟いていました。

●桃栗町の外れ

ミカサ達も引き上げ、ノインの館が静まり返った頃。最後まで片付けなどをして
起きていたエリス。ノインが与えた部屋に入ると着ていた服をぽいぽいと脱ぎ捨てて
ベッドにもぐり込みました。すぐにうとうとし始めた彼女の耳に扉の向こうから囁く
声が届きました。

「エリス、寝ちゃった?入ってもいいかしら」
「寝た。好きに入って」

エリスの返事と同時に扉を少し開けて顔を覗かせたアン。廊下の灯りも落ちていて
顔どころかシルエットすら良く判りませんが、それでも声を聞くまでも無く誰が来た
のかエリスには判っていました。しかし扉を閉めてベッドの脇に立ったアンの姿を
見て、エリスは少し驚きます。アンは寝巻姿で、そして枕を抱えていました。

「一緒に寝てもいい?」
「いいけど、子供みたいだなぁ。シルクの事を笑えない」
「だって…」

エリスは毛布を持ち上げて上半身を起こし、眠そうな目を何とかこらしてアンの顔を
見詰めていました。

「…だって?」
「私達、一緒に眠った事、無いわよね」
「…そうだね」
「だから。帰ったらもうこんな機会無いかも知れないし。ここに御厄介になっている
間くらい一緒に」
「…判ったから…入っておいでよ」

エリスは再び横になり、もぞもぞと身体を動かしてベッドを半分空けました。
しかし枕はそのままだった為、アンは自分の枕をベッドからはみ出す様に置いてから
エリスの隣りに身体を横たえて毛布を二人の上に被せます。被せた途端にエリスは
寝返りをうってアンの頭を胸に抱える様に抱きしめて来ました。ちょっとだけ迷って
それからアンもエリスの身体に手を回します。そして二人ともあっという間に深い
眠りに落ちて行ったのでした。

(第171話・完)

# 放送中の某アニメと微妙にネタが被っている様に見えるかも。
# 他の作品の影響がまったく無いとは言いませんが、今やっている
# アニメに触発された訳では無いんです、と言い訳しておきます。^^;
## RCSのログに拠れば、この話の基本設定を考えたのは去年の11月下旬。

では、また。

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■■■■■■ 佐々木 英朗 ■■■■■■■
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