From: hidero@po.iijnet.or.jp
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Subject: Re: Kamikaze Kaito Jeanne #40 (12/18)
Date: 3 Aug 2001 16:53:27 +0900
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佐々木＠横浜市在住です。
<9juiso$3q4$1@news01bg.so-net.ne.jp>の記事において
keitai@fa2.so-net.ne.jpさんは書きました。
>> 石崎です。
こんにちわ。
>> このスレッドは、神風怪盗ジャンヌのアニメ版の設定を元にした妄想スレッド
>> です。そう言うのが好きな方だけに。
そんな訳で。
>> >>> >>> ★神風・愛の劇場 第１３４話『配慮』
>> でないと、４月上旬まであるらしいストーリー（謎）が完結する頃には、あと
>> ３年間は連載を続けることになってしまいます（嘘）。
当面の目標はC61の頃までに本編は完結して冬休みに最後の番外編で締め。
>> >>> ★神風・愛の劇場 第１３６話『誤解』
>> >佳奈子ちゃん、敵の追い返し方が滅茶苦茶古典的です。（笑）
>> そういうキャラクターですので（笑）。
>> ＃一応ギャグキャラらしい。
# そうと判れば………（笑）
>> >★神風・愛の劇場 第１３７話 『意図』
>> ＃ちなみに建国記念日に学校があった気がするのですが、多分気にしてはいけな
>> ＃い（汗）。
きっと舞台が日本では無いんでしょう。（ぉぃ ^^;）
>> も構想にあったので、再びリミチャン発動を感じたり。
^^;;;
>> 都ちゃんが昨日の夜にまろんちゃんを訪れたのは、ひょっとしてチョコレート
>> を一緒に作るのかどうかの相談だったりしたのでしょうか。
そんな感じです。でも長い付き合いでしたので、相談しなくても
結局は大体互いに予想通りの情熱度？の品物を用意した様です。
>> ＃バレンタインが間近に迫っていると気付いた時、悩んだのが「作ってる時間が
>> ＃無いような」という辺りだったりして。
# 大事なイベントですからずっと以前に準備済みという事で。
# 作るのは慣れていればチョちょいでしょう。
>> もしも真実を知ったら、まろんちゃんは稚空に対してどういう感情を抱くのか
>> が今から怖かったりして（笑）。
非道ぃ事考えてますね。^^;
>> まろんちゃんはツグミさんとの関係は多分、稚空には大っぴらにはしていない
>> 積もりでしょうから。
おおっぴらだったら物凄い遊び人という事に。（笑）
>> これは、愛情は大きいけれど、それはとても脆く割れやすいという稚空とまろ
>> んの関係を象徴しているような気が。
>> ＃そこまで考えて作った訳では無く、単なるまろんちゃんの失敗でしょうけど。
当然、まろんちゃん本人には意図はありません。多分。^^;
>> 逆にまろんちゃんと稚空との関係は、ツグミさんはどう思っているのかな。
>> まろんちゃんの事を愛しているけど、まろんちゃんが稚空の事が好きならそれ
>> でも構わないと考えている様子。
>> いつぞや佐々木さんが書かれていたように、案外恋愛に対してはあっさりして
>> いるのでしょうか。
取りあえず独占欲は無いみたいです。
>> ＃しかし、折角貰ったチョコを「溶かしたり」「壊したり」と口にするツグミさ
>> ＃んってば相変わらず意地悪。でも、大きすぎるチョコは確かに始末に困ります
>> ＃よね。
# ハンマーは本当にやってみた事があります。（笑）
>> ># 多分、某所の呟きメモはこの事なのでせう。（謎）
>> 都の誕生日の時は忘れていましたし（笑）。
その件はいずれフォローしたいと思っているのですが。^^;
>> >## 一部の方々を除き２月１４日終り。^^;
>> …これは、私が書きそうなキャラをわざわざ残してくれたように思われ（笑）。
はい。その通り…なのですが必ずしも予想通りではありませんでした。
>> ★神風・愛の劇場 第１３８話『ついで』
"ついで"という言葉は同じ代物に対する女と男の思い入れの差が
ハッキリ出ている一言という感じです。
ツグミさんと全くんの出合いの部分が描かれてました。
全くんがツグミさんに出合ってオロオロしているのはノインに会わなくて
いいと言われた事を意識しての事なのでしょうけど、会うなと厳命されて
いるかの様な反応が微笑ましいです。
そして全くんの素直な反応にまたしてもアタフタするツグミさん。（笑）
# 子供の相手は実はあまり得意では無いらしい。
都ちゃんは今日も弥白様を捕まえられず。更に読みもハズれた模様。^^;
# やはり大会まで遇えない線が濃厚。
更に、ココにも居たチョコの有り難みがサッパリ無い男達。（爆）
海生も神楽も人と会う仕事ですから、当然送られる機会も多そうです。
# 何処かの誰かさんの様に「甘いものは苦手だ」とか言う
# 冷めた奴は本作には居ない様子。^^;;;
しかしながら神楽の発言はそ〜と〜鈍い人でも気付きそうなくらい
単刀直入なのですが、弥白様にとって身近な存在であり過ぎて
判らないのでしょうね。
# 微かに想像はした様ですので、その小さな「もしや」が積み重なって
# やがて本当の意味で通じるのでしょう。
自分で自分を鼓舞する台詞を吐く弥白様。
きっと何年か後に思い出して恥ずかしくなると思われます。（笑）
でも弥白様、順番として稚空へのパシリ（笑）を頼むのを後にするのが
普通で、先に頼み事をして最後に神楽本人へのチョコを渡すのは
男の方は逆に物凄んごく盛り上がってしまうと思いますが。
# がっかりした直後だから良く効く。（笑）
# わざとじゃ無いでしょうし、天然？ ^^;;;
>> まだバレンタインのイベントをやっていないのが何人（？）か居ますが、
そうですね。外れメンツの中でも電波経由で聞いた「あの人」は意外でしたが。
それと個人的に絶対外せない（外さない）だろうというキャラの話が
無かったのも意外です。
# そういう理由で…
★神風・愛の劇場 第１３９話 『駆ける』
●桃栗町の外れ
夜も更けた頃。聖の屋敷を訪れた者がありました。人間として極く普通の
生活を送る様に指示してある全はとっくに眠っている時間です。
他に様子を見に行く者は居ませんでしたから、聖は面倒に思いつつも
階下から聞こえた扉を叩く音の主を確かめに行く事にしました。
心当たりはまるでありません。もとより彼にとっては夜であろうと
昼であろうと大した意識の差はありませんが、それでも外は真っ暗闇。
こんな時間に来訪する可能性のある知り合いは何人かいましたが、
皆玄関から大人しくやってくる様な殊勝な連中ではありません。
扉を開いた聖は来訪者を驚きをもって迎える事になります。
「先生、こんばんは」
内心の驚きは一切表さずに聖は答えました。
「どうしたのですか、こんな時間に？」
来客…桐嶋まなみからは聖の顔は逆光となっていて影にしか見えず、その
淡々とした口調は彼女を怯ませるのに充分でした。半歩後退るまなみを見て
聖は扉の脇に移動して透き間を開けると彼女を手招きしました。
「とりあえず、お入りなさい」
身体が横向きになった事で聖の顔に室内の灯りが届きます。その表情に
穏やかな笑みが浮かんでいる事を目に止めて、まなみは安堵すると共に
はにかんだ様な笑顔を見せました。
リビングに案内され言われるままに椅子に腰を下ろすまなみ。
聖が食器をかちゃかちゃと鳴らしている様子から、お茶を入れてくれようと
していると察した彼女は立ち上がって声を掛けました。
「私がやります」
「いいのです。あなたは座っていなさい」
「…はい」
暫くして聖が二人分のカップとティーポットを持って来ました。
カップに注がれたのは薄い茶色の液体。そこからちょっと青臭さの混ざった
芳香が昇って来ます。それはハーブティなのでした。
「夜はこういう物の方が良いでしょう」
「そうですね」
そしてまなみはハーブティを一口飲むと突然目をしばたたかせて尋ねました。
「先生、もしかしてもうお休みになるところだったの？」
聖はゆっくりと首を横に振ってから答えました。
「いいえ」
「良かった」
「良くはありません」
「……はい。判っています」
勝手にこの家を訪れない様に。聖はまなみにそう言い聞かせてあったのです。
そして今まで彼女がその言い付けを破った事はありません。今日までは。
「では何故？」
まなみはおずおずと手提げの中から小さな包みを取り出しました。
「…これを渡したくて。学校では先生一人にならないし」
「おやおや」
聖は受け取った包みをテーブルの上に置き、その包みを手で撫でながら言いました。
「明日でも良かったのでは？」
呆れた様な聖の言い方、そしてその内容にまなみは苛立ちと悲しみの
入り交じった表情で抗議します。
「今日じゃなきゃ駄目なんですっ！」
子供をなだめる口調で聖が応えました。
「そうですね。今日は特別な日なのでしたね」
まなみは再び笑顔を取り戻すと、小さな溜息をつきます。
「でも良かった、間に合って」
「もっと早く来れば良いでしょうに」
そう言いながら、聖は内心良く辿り着けた物だと感心していました。何故なら。
「家は早く出たんですよ、まだ夕陽が空にあるうちに。
でも何故か迷ってしまって」
聖は当然のこととして話を聞きながら頷きます。しかし返事は適当に
取り繕っていました。
「この辺りは暗いですからね」
「でも変なんです。何度もお邪魔しているのに今日だけ迷うなんて」
「しかし結局は辿り着いた」
黙って頷くまなみの頬は上気してうっすらと朱に染まっていました。
そうして暫く聖をじっと見詰めていましたが、やがて意を決した様に言います。
「それじゃ私、帰ります」
そして椅子から立ち上がると聖の脇を通って玄関の方へと歩き出しました。
その背後から聖が両肩を掴んで彼女の歩みを止めます。
「こんな夜更けに一人で帰す訳にはいきません」
「でも…」
首を傾けて肩に載せられた聖の手に頬を寄せるまなみ。
反対側の肩に載せた手を滑らせ、聖はまなみのうなじから髪をかき上げます。
「引き止めて欲しくて、わざとこんな時間を選んだのですね」
「そんな…違います…私は」
振り向きかけた身体を強引に引き寄せ、きつく抱きしめる聖。
服の上からまなみの身体の線をなぞり、そして囁きます。
「もう少し温まって行きなさい。身体が冷えきっていますよ」
「…はい」
しかし聖には判っていました。服の下の彼女の身体は既に充分に熱い事を。
＊
背中越しに聞こえる微かな寝息に耳を傾けながら、聖は考えていました。
何故この娘は自分の導きも無しで屋敷に辿り着けたのかと。
「結界の効果が弱まっているのか…」
急いで確かめ、場合によっては再度術を施さなければなりません。
しかし…と聖は思い直し結局は朝までそのまま横になっているのでした。
（第１３９話・完）
# という感じの話が石崎さんパートで出るのではと思っていたのですが。
# 出て無かったので書いてみました。（笑）
## 何だか普通の恋愛小説みたい。（爆）
では、また。
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■■■■■■ 佐々木 英朗 ■■■■■■■
■■■■ hidero@po.iijnet.or.jp ■■■■
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