From: Keita Ishizaki <keitai@fa2.so-net.ne.jp>
Newsgroups: japan.anime.pretty,fj.rec.animation
Subject: Re: Kamikaze Kaito Jeanne #40 (12/18)
Date: Sun, 10 Dec 2000 14:03:05 +0900
Organization: So-net
Lines: 253
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References: <8vl57g$77d@infonex.infonex.co.jp>
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<90csu5$peb$1@news01cg.so-net.ne.jp>
<90r4km$17u@infonex.infonex.co.jp>
石崎です。
hidero@po.iijnet.or.jpさんの<90r4km$17u@infonex.infonex.co.jp>から
>佐々木@横浜市在住です。
こんにちわ。
このスレッドは、神風怪盗ジャンヌのアニメ版の設定を元にした妄想スレッド
です。その手のが好きな人だけに。
>>> >>> ★神風・愛の劇場第92話『鈍感』
>
>この辺はオカルト部門担当(笑)として、可能なら擦り合わせを試みてみます。
えっと確かオカルト部門にアクション部門に18禁部門担当でしたっけ(笑)。
#自分の担当部分が無いような気がするが気にしない(笑)。
>>> >★神風・愛の劇場 第93話 『自信』
>
>なにせ最新科学技術の粋を集めてやっと「妙だな」程度の出来ですから。
>もっとも第93話で書いた様に、あれが別な誰かの飼い犬の首輪の鑑定なら
>ツグミさんは変だと指摘したはずなのです。自分の事なので差し引いた部分が
>実は本質の部分だったという話なんで。
成る程。当初書いていた時には、都ちゃんがツグミさんが触った後で一瞬迷っ
ていた様子を見逃さず…という展開にしようとして、台詞だけ見るとツグミさん
が断言していたので止めたのですが、やっぱり変だとは思っては居たのですね。
#やっぱ、組織が揃っていると触り心地が違うのだろうか(笑)。
>しばらくツグミさんの周りには不穏な影は無かったと思っていたのが
>勘違いだった事に気付くという辺りがツボですので、まろんちゃん自身は
>首輪の真贋は全然疑ってない…はずなのですが、後述の様に周りが
>疑ってますから場合によっては、まろんちゃんが真実を追うという事はあるか
も。
>本当は気付いていいはずなんですけどね、今は別の事に目が眩んでいるんで。^
^;
>それに首輪がもう暫く都ちゃんから戻らない雲行きなので、
>首輪に関するまろんちゃんの探索はお預けという所ですね。
ツグミさんの家自体にはフィンやシルクが出入りしていたので、人外の者の気
配が残っていたと思うのですが、今までまろんちゃんのガイガーカウンターがそ
れに反応した様子は有りませんでした。
ところが今回、残された首輪だけに神のバリヤーが反応した。
それで、これ自身に悪魔が取り憑いているか、さもなければ悪魔由来なのかな
ぁと稚空なら考えるかと思い、更に悪魔にこれが取り憑いているのだとすると、
取り憑いた物は最後には消えてしまう筈なので、死んだ後も首輪が残っているの
は却って不自然。すると…という論法かな。
>>> ★神風・愛の劇場 第94話『再確認』
>
>ミストとノインは首輪に対するまろんちゃんの力の反応をマイナスの
>イメージで解釈した様ですね。
>(そもそもあの二人がどう考えるかなんて考えてなかったなぁ。^^;)
>すぐに出せそうな結果を敢えて避けて(残して)別な方法を続ける事に
>ノインはこだわっているのは何故なのか。ミストがフィンの仕掛けの
>詰め(仕上)を行うことを強くは望まないのは判る気がしますが。
ここは某所呟きでもあるとおり、どうしようかと思った部分なのですが。
アニメではノインは本家ジャンヌに言われたからクイーンにも逆らいましたが、
基本的に反逆はしないのかなと。それと、実行してしまうとメインキャラが一名、
暫く行動不能となりますが、良いんですか(爆)?
実はイカロスの首輪が神のバリヤーに反応してしまうのは予想外の反応でした。
あのバリヤーって基本的に生命の危機にのみ反応するものだと思っていました
ので。
それで、適当に理屈をつけてみましたが…実際の所はまだ考えていません(ぉ
ぃ)。
>ノインの匂わせている二つのアレはあっちとこっちか…、片方は
>戦力でしょうけど、もう片方は何か役に立つのかなぁ。^^;;
># それとも何か見のがしているのか。(共著者の一人としては失格 ^^;)
役立たずと判断されているのは…多分スレンダちゃんの方なのかなぁ。
一応、今回から動き始めているようですが。
シルクの方が私から見ると役立たずに見えます。
>それにしても意外だったのは、都ちゃん(含・その他2名)がまだ
>首輪の真偽に関して疑っていた事ですね。ツグミさんが肯定したら、
>その事実の前には疑問の予知は無かろうと思ったのですが、科学的な
>分析に目を向けましたか。三人ともサスペンスドラマの見過ぎです。^^;
>大体、誰が分析するのか考えているのだろうか>お三方。^^;;;
以前の弥白リポートの分析で気になったのは、首輪自体の分析については詳し
いのに、肝心の首輪についていたかも知れないそれをつけていた犬自身の痕跡に
ついては何も書かれていなかった事。
恐らくはあのリポートには記されていたのかも知れませんが、シュレッダーに
かけてしまいましたからね。
># 第93話での三人の最後の会話はツグミさんと共にイカロスの死を
># 厳粛に受け入れると共に、この件に関しては今後多くは語らないという
># 無言の宣言のつもりだったのですが、無言なだけに宣言とはならなかったか。
^^;
神のバリヤーの発動が無く、稚空とまろんもこの件に関して素直に受け入れて
いたのであれば、このまま終わらせる積もりだったのですが、この展開だと稚空
とまろんだけがイカロスの首輪の謎をこそこそと追う展開になりそうだったので、
都ちゃんにも一枚噛んで貰おうかと。
その結果、知らなくても良い事まで知ってしまうのかも知れませんが…(謎)。
># そういえば、多分主役のはず(笑)の
># まろんちゃん本人がこの回は登場してませんね。^^;;;
主役ってツグミさんだったんでは(違)。
>★神風・愛の劇場 第95話 『黄昏』
某所雑記を見る限り、料理を作るのが好きそうなので、最近頻繁に食べ物ネタを
振っております(爆)。
ツグミさんのお料理教室のメニューはハンバーグでしたか。
レトルトのハンバーグを今まで食べさせられていたのか、聖先生は。
すると、他のメニューも冷凍食品とかが多かったりするのかな。
その割には包丁捌きはかなりまともな様子。
#そう言えば右手の怪我は全治何週間なんだろう、ツグミさん…
まろんちゃんとツグミさんの間に吹いた隙間風。
強く生きなきゃというそれぞれの思いがお互いを傷つけあい、それで後で「失
敗したなぁ」とお互いに考える事になるのかな。
では、本編。色々あるのでショートバージョンでお送りします(汗)。
★神風・愛の劇場 第96話『習熟度合』
●桃栗町郊外 聖の家
「お帰りなさい。ノイン様ぁ」
その日の夜も残業を片づけて家に戻って来た聖。
リビングに入ると、キッチンの方角からシルクに声をかけられました。
そこからは肉を焼いている音と匂いがします。
「もう少しで出来ますから、待っていて下さぁい」
聖も手伝おうとしたのですが、シルクに一人でやるからと言われました。
その日のメニューはハンバーグでした。
トマトケチャップと赤ワインベースのソースがかかった極々標準的な一品。
贅沢を言えば、付け合わせもちゃんと作って欲しい所でしたが、それは今後の
課題。以前ハンバーグを作った時はパック入りのをお湯で温めただけだったので
すから、今はその進化を聖は素直に喜んでいました。
それは良いのですが、焼いて皿に盛りつけてから味噌汁を作っていたりしたた
め、少々冷めてしいました。
その味噌汁も、ご飯を盛ったり聖自ら漬けた有機栽培の白菜漬けを切っていた
りしている内に、思いっ切り沸騰させてしまい、有機国産大豆使用の味噌の香り
が台無しです。
「(もう少し、手際を良くしないと)」
…そう思いつつも、聖は黙って見ていることにしていました。
どのみち、人間のする事を一度に教え込む事など無理。
そう思う反面、残された時間が少ないのもまた事実です。
「全てを一度に手に入れることは不可能、ですか…」
思わず、一人ごちてしまいました。
「何が不可能なんでぃすか? ノイン様ぁ」
シルクに話しかけられ、我に返った聖。
「何でもありませんよ」
「そうでぃすか? 出来ましたから早く食べましょうよ」
「はいはい」
「頂きまぁす」
聖はハンバーグを一口食べました。
もしかしたら生焼けかもと思ったのですが、しっかりと火は通っているようで
した。
「今日はレトルトでは無いのですね」
「はぁい」
「作り方はまだ教えていない筈ですが、本でも読んだのですか?」
「教えて貰いました」
「誰から?」
「瀬川ツグミさんから今日のお昼にでぃす」
「おや、それは…。良く言いつけを守っているようですね」
「はい。ノイン様の言いつけでぃすから」
シルクはニコニコしながら言いました。
「仲良くするのは良いのですが…。これからする事は判っているんでしょうね」
「はい、ノイン様。ツグミさんは良い人ですから、僕、楽しみでぃす」
本当に嬉しそうに言うのでした。
シルクが本当に自分の使命を理解しているのかどうか、不安に感じた聖はもう
一度、説明しようとしたのですが。
「ま、それはそれで良いでしょう」
「何が良いんでぃすか?」
「いえ…。折角ですから、もっと他のメニューについても教わったらどうです
か?」
「はい! ノイン様の為に僕、頑張りまぁす」
元気良く、シルクは答えるのでした。
●桃栗町 マンション『ルーアン』
桃栗町内に最近出来たマンションの一室に住んでいる桐嶋まなみ。
部活があったので遅く帰ってきたのですが、共働きの両親は残業なのかまだ帰
って来ていないので、一人で夕食を済ませます。
最も、最近帰宅が遅いのは、自分も同じ事なので余り人の事は言えないのです
が。
夕食後、自分の部屋に入ると机の上のパソコンを起動します。
コンピューター関連の会社に勤めている父親に買って貰った代物で、インター
ネットを少しやる程度でさほど使っていなかったのですが、最近は家に居て起き
ている時には、殆どその前に座っています。
この日もパソコンを起動すると同時にメールを自動でチェックします。
このマンションではCATV会社のインターネット使い放題が売りとなってい
るので、常時接続環境が整っているのでした。
CATV会社のメールアドレス以外にも、匿名で取得できるフリーメールアド
レスもチェックしました。
その内の一つに今日届いたメールを見たまなみの口元が歪みます。
それには、彼女が待っていた情報が書かれているのでした。
文章の内容を別の文書の中に紛れ込ませた上で、適当な画像ファイルの中に埋
め込み、それをサイズもファイル名もばらばらに分割して更に別の複数の画像フ
ァイルの中に埋め込んで保存すると、元々のメールを消去しました。
「垢が幾つか必要ね。それと、串も」
そう謎の言葉を呟きます。
それと、かねてより用意のファイルをファイル結合ソフトで復元すると、テキ
ストエディタを起動して、幾つか手直しを行います。
ついにこの時が来たんだわ。そう思うと、胸の鼓動が高鳴ります。
不安はあります。
でも、本当に正しいのは自分。彼女はそう信じていました。
本当は信じさせられていただけなのかも知れませんが、それは最早彼女にとっ
てどうでも良いことなのでした。
「大丈夫。『先生』の教えの通りにやれば…」
そう呟く彼女の瞳は、妖しい光を放っているのでした。
(第96話:完)
どうやら続きの構想があるらしいので、それには影響の無さそうな部分で話を
進めてみました(汗)。
では、また。
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Keita Ishizaki mailto:keitai@fa2.so-net.ne.jp
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