今ならお得

 街中で案内の外国語訳を見るにつけ、安易に英語表記を混ぜた看板やポスターは外国人にはどう見えるのかと想像してしまう。

 「ドリンク20%OFF」というのも、ドリンクの部分は絵で想像がつくので、値引きの案内だろうとは察しがつくだろうとは思うのだが、よく見ると、何を20%引くのかが書かれていない。だから、飲み物の分量が20%足りないコップが出てきても、文句は言えないなと思ったりした。消費増税対策とかダイエットのためとして、分量・値段共に減らしたミニサイズというのも、意味がないわけではない。

 店の経費としては光熱費やら人件費やらいろいろあっていて、これは飲料の分量が少々減っても減額しないだろうから、「分量・値段共20%カット」というのは、実は大サービスなのかもしれない。ありがたがる客はいないだろうし、そもそも何に対しての20%引きなのか?

 同じような話で「今ならXX円お得!」という宣伝もうさんくさい。XX円引く前の定価が、そもそも売り手が勝手につけたものだから、それからこんなに安いと言われても自作自演の狂言で、得意げに言われても「その手にのるか」と思ってしまう。

 一方、「レジ袋代2円返却」というのは、ごみ削減のささやかな支援として分かりやすい。ただし、沢山買っても少しでも同じ金額というのは不合理ではある。買ったものの体積に比例して返金を増やすべきだ・・・と思ったが、よく考えると、レジ袋の量は入れるものを包括する表面積に比例するから、体積の2/3乗に比例する。つまり、8個(2×2×2個)のものを包むには、1個の場合の2×2=4倍の広さの袋が必要ということ。

 もっとも、この話は、様々な大きさのレジ袋が用意されていて、レジ袋の実費が原材料の分量に比例しているということが前提。実際には袋の規格が決まっていて、客が買ったものの総量を一々計測する手間だけでもばかにならないので、机上の話。

 この返金をポイントカードのポイントで付ける、というのは違和感がある。ポイントによる販促とエコ支援は別の次元の話だろう。その点、逆に「レジ袋は有料」という方がすっきりする。

 (蛇足:さんざんセコイ話になってしまったが、応援する店では意識的に高めの買い物をするし、本や映画などの著作物に関してはあえて定価の支払いをするのは制作支援だと思う。何でもウェブで安くという風潮は、巡り巡って消費者自身の首を絞めると思っている)

(2014.5.11)


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